皆さんこんにちは!
バイオシャークスタッフの石塚です。
魚が持つ毒と言えばフグの毒が有名ですが、シガテラ毒という言葉はご存知でしたでしょうか。
これはフグ毒と同様に主に魚の体内に蓄積される毒素で食中毒の原因にもなるそうです。
そんなシガテラ毒についてみていきましょう。
シガテラ毒とは
シガテラ毒はもともと魚が持っている毒ではなく、食物連鎖により体内に蓄積、凝縮される毒素です。
その成分はシガトキシンやマイトトキシンなどの20種類以上の天然毒で、サンゴ礁が破壊される
ことで発生する渦鞭毛藻と呼ばれる微細藻類によって作り出されると言われています。
渦鞭毛藻を食べた小魚が大きな魚に食べられ、さらにその魚より大型の魚に食べられたりすることを
繰り返すことによって、毒が蓄積した魚を人間が食べて食中毒になってしまうという流れです。
この毒を持つ魚は数百種類と言われておりますが、一般的に食されている魚も含まれるため、
避けることが難しいそうです。
中毒を起こした時の症状と対処
シガテラ毒による中毒症状は、食べた後から約30分~数時間で表れてきます。
腹痛、頭痛、嘔吐、めまい、下痢、関節痛、筋肉痛などの症状があり、重症の場合は神経系の
障害が起こることがあるそうです。
この中毒は治るのに時間がかかり、数週間から数ヶ月かかることもあるそうです。
対処法としても、ほかの食中毒と見分けるのが大変困難で効果的な治療法はないとのこと。
治療の具体例として、利尿剤を投与して尿からの排出を促す対症療法があるそうです。
このほか症状に応じた治療がとられるそうです。
疑わしい魚を食べて症状が発症したら、至急病院に行き、専門の治療を受けるようにしましょう。